8/19-20-21 爺ヶ岳~針ノ木岳
名山山行
爺ヶ岳2670m、岩小屋沢岳2631m、鳴沢岳2641m、赤沢岳2678m、
スバリ岳2752m、針ノ木岳2821m、蓮華岳2799m
令和4年8月19日(金)~8月21日(日)
CL水谷・SL山本・五十川・今峰・大野・苅谷・東明・林・矢口・塩入
前夜に美濃インター高速バス利用者用の駐車場に集合、車2台に分乗して扇沢へ。ほぼ満車の扇沢無料駐車場で仮眠する。初日は柏原新道を辿って種池山荘までのゆったり計画、背後に聳える針ノ木岳・蓮華岳に励まされるように高度を上げる。北から高気圧が張り出し、カラッとした青空が広がる。巻道から小屋への直登の手前で横切る沢では給水ができた。午前中に種池山荘に到着する。5人が小屋泊、5人がテント泊、コロナ対策の影響を受け、テント泊でも一人2000円。東明氏はテントを立てると鹿島槍を目指す。他の9人は爺ヶ岳に向かい、うち3名は爺ヶ岳から冷池山荘へ足を延ばす。爺ヶ岳でのんびり過ごして種池小屋へ戻り、小屋の前でアルコールを交えて歓談、鹿島槍に向かった東明氏も17時前には帰着する。
二日目、富士山は見えるが天気は悪化の予報、5時前にスタートする。新越小屋で時々雨粒を感じるようになり、8時ごろからは吹き付ける風に雨が混じるようになる。時間とともに雨脚が強まり視界も悪化、風が避けられるエリアで短時間の休憩とエネルギー補給に留意する。途中ですれ違ったパーティーは2つ、ツアー登山なら小屋で沈殿が正解である。小屋泊グループはそそくさと小屋に入ってしまったが、テント泊はそうもいかない。テン場の中を水が流れているため、今峰氏持参のピッケルで溝切りをしてテントを設営するが、防水性の無いテントの床から水が染み出す始末。夕飯時までアルコールを交えて歓談、夕食を済ませてからは早々に就寝する。
三日目、3時過ぎには5人が起きてしまった。小屋で食事中の小屋泊組に声をかけて、一足早くテント泊組だけで蓮華岳を目指す。天気は回復、蓮華岳の山頂付近で小屋泊組を待っているとブロッケンが現れる。峠に戻ってテントを撤収・パッキングして下山。針ノ木の雪渓歩きは一箇所横切ったのみ。前夜の雨で丸木橋が流され、飛び石で渡渉を強いられる。一日目と二日目、天と地ほどの差がある山行だった。
初日:扇沢5:45-5:54登山口6:02-10:01種池山荘10:38ー11:30爺ヶ岳南峰11:35-11:50爺ヶ岳13:00-13:40種池小屋
二日目:種池小屋4:49ー6:31岩小屋沢岳6:41-7:12新越山荘7:32-8:11鳴沢岳8:20-9:19赤沢岳9:31-11:29スバリ岳11:47-12:40針ノ木岳12:51ー13:33針ノ木小屋
三日目:蓮華岳往復5:28~7:45ー針ノ木小屋8:19ー10:29大沢小屋10:39ー扇沢11:36-11:41駐車場
危険点・感想
雪渓上の歩行は、横断が1か所(60mぐらい、ロープあり)。すり減った靴底ではエッジもキックステップも効かないことを改めて認識。2日目に矢口さんの靴底が剥がれるトラブル、個人所有の針金で応急措置をしたが応急セットは共同装備として必要だった。小屋泊とテント泊の併用は会員への登山機会の提供には〇ですが、パーティーの一体感には疑問符がつきます。雨でもテントに泊まりましょう。