序文:
私たち日本山岳会 岐阜支部の会員は、登山界のリーダーシップを担当し、高水準の登山者となることを目指します。我々の責務として、山岳の世界で人々を指導する立場にいることを常に認識して行動します。以下、我々の活動の方針を述べます。
第一: 安全登山の確保
「安全な山登り」の維持と強化が最重要課題です。登山の喜びを体験するためには、まず自分自身と仲間の安全が確保されることが最優先です。事故や怪我なく、安全に山を登ることが我々の最初の目標です。
第二: 技術・知識の強化-日本山岳会員としての誇り
我々は日本山岳会員の誇りを持ち、豊かな知識を身につけ、その活動を繁栄させることを目指します。登山経験だけでなく、山に関する幅広い知識を持つことで、一般の登山者と我々の違いを明示します。自然保護、歴史、文化、登山技術など、多岐にわたる分野での能力を引き出し、それを反映した組織を作り上げます。また、自然保護委員会、自然観察会、森作り、山城や古道プロジェクト、登山技術などの委員会の活動を見直し、学びを深化させる組織を目指します。特に登山技術では、「リーダーシップ」「基本的な登山技術」「地図の読み方」「登攀」「雪上行動」の5項目の訓練を重視します。
第三: 全年代が楽しめる活動の提供
我々の組織は全年齢層に広く及んでおり、それぞれの年代が楽しめる活動を提供します。会員を「ユースチーム(20代から40代)」「ミドルチーム(40代から70歳)」「シニアチーム(70歳以上)」の3つに分け、それぞれに適した活動を企画します。年齢は目安であり、どのチームに参加するかは個々の判断に委ねます。各チームにはそれぞれ挑戦的な活動、熟練した技術を活かす活動、ゆっくりと楽しみながら体験できる活動を提供します。特にシニアチームには、健康登山、街歩き、ウォーキングなどのゆったりとした活動や旅行を提案します。
第四: 支部間交流の促進
日本山岳会は全国の組織と連携する日本最大の山岳団体であり、その支部間交流が会員の醍醐味です。これまで岐阜支部は主に内向きの活動が多かったものの、今後は活動範囲を広げ、他支部や本部との関係を強化します。
第五: 公益事業の拡大
公益事業の拡大を通じて社会に貢献することは日本山岳会の使命の一つです。現行の森作り、自然保護、講演会に加え、一般の方々も参加できる登山教室などのイベントを実施します。
第六: 会員増加への取り組み
会員の増加は我々の大切な目標です。岐阜支部では、40代、50代を中心に20代や30代の新メンバーが増え、活動が活性化しています。未組織の登山者が日本山岳会にて最先端の正しい技術を身につけて立派な山岳人に成長することは大いに価値があります。我々は日本山岳会岐阜支部の魅力を発信し、新たな会員と共に活動を続けていきます。