2022/09/21 鳥の自然観察会
自然観察会 タカの渡り
長野県松本市 白樺峠
令和4年 9月21日(水)
"CL 藤田純江 SL 五十川幸学、梅田直美、後藤久美、下畑佐和子、竹中佳美
日置文夫、渡部慶洋、矢口重治"
乗鞍高原にある白樺峠はタカの渡りの観察地点として有名であり、日本全国から愛好家がこの峠に集まってくる。毎年、9月から渡りが始まるために渡り数をカウントしてネット上に報告している。
日本山岳会岐阜支部では自然観察会としてこのタカの渡りを観察する計画を立てた。渡りのピークを9月下旬と考え21日に実施した。
今回の参加者は9名。朝5時に中濃庁舎に集合したが平日を考慮してテニスコート駐車場に駐車した。2台の車に分乗して出発、途中トイレ休憩1回して乗鞍高原に向かった。
渡りは天候に左右されるので天気が気になる。台風一過なのに車中から伺うと曇っていた。時折、太陽がのぞき期待が膨らむ。
ほぼ予定通り8時頃白樺峠に到着。平日にも関わらず全国各地から多数の車が駐車。人気の高さが伺える。20分ほど歩くとタカ見広場に到着した。途中、キノコ採りの方も数名いてキノコの山でもあるらしい。
タカ見広場にはすでに100名ほどの愛好家が大砲の様なカメラを抱えて待機していた。私達は2ヶ所のスペースでくつろぎながら観察を開始した。渡り始めるのは11時頃ということだったので数名が周りを散策。しかし、30分もすると渡りが始まり眼下の尾根辺りからタカが見え始める。散策に向かった数名を呼び戻す。
どんどん数が増えてくるタカは次第にタカ見広場に近づき頭上を通過していった。タカをいち早く見つけるベテランの愛好家に目を配りながら渡って行くタカを観察した。タカが近づいてくるとみんなの歓声も聞こえテンションアップ。数は少ないが渡りの醍醐味は十分味わえた。
12時頃になると下の方に雲が沸きだしたので渡りは止まってしまった。ちょっと早いが諦めて集合写真を撮り下山に向かった。途中、キノコ採りの人にも会うが翌日遭難者が出てビックリした。自力で下山して無事で良かった。
帰りに市の瀬のまいめの池に寄り道した。秋の気配を感じさせられて綺麗な池であった。帰りの時間はたっぷりあったので2回休憩を取りテニスコート駐車場に16時到着。
この日の観察数は249羽で164羽がサシバだったようだ。ハチクマだと思っていたタカがほとんどサシバだったようで見分けが難しい。残念ながら天気が良くなくて観察には不向きではあったが十分楽しめたと思う。
白樺峠駐車場8:20~8:40 タカ見広場 3時間滞在 12:00~12:20白樺峠駐車場
駐車場からタカ見広場までは整備された登山道なので危険はありません。タカを観察するには双眼鏡は必須です。みなさん持参されたので問題はありませんでした。携帯イス、敷物もあると便利。暑い日には日傘も必要です。図鑑などを見ながら観察することもお薦めです。