2023/07/02 日野山
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山行報告書
[カテゴリー] 例会山行
[山 名] 日野山
[報 告] 泰澄大師によって開かれた越前五山の一つと言われる福井の日野山へ登りました。日野山はかつて、日野山大権現として山岳信仰の霊場として知られていました。中央社殿には文殊菩薩を
北社殿には観音菩薩を、南社殿には不動明王の三尊を祀っていたらしい。
前日の大雨で参加者が大幅に減り、9名で美濃国分寺から2台の車で分乗して日野山に向かいました。南条ICから見た日野山は越前富士と言われている割には、普通の低山の趣。にもかかわらず登山口にある立派な駐車場に停めていざ出立。全員スパッツをつけます。
日野神社は予想外の風格のある立派な社殿で、見事な彫刻がなされている社殿の横から日野山へ登ります。神社の石段からツルツル状態でした。沢沿いに登っていきますが昨日の雨で登山道はほとんど水路状態。ムシ暑さですぐに汗びっしょり状態になります。花も風もありません。修行です。途中、「焼餅石」、「石の唐戸」、「弁慶の三枚切り」など天台修験の香り漂う事績があります。5合目に到着すると水行ができる御岳の滝、不動明王と三宝荒神の造と行者の休憩小屋である室堂と現役の神仏習合の地であることを覗わせる。少しだけ涼しい。
この後、山頂まで途中2手に道が別れます。高齢者は林道へ、若手チームはこの山のハイライト「大比丘尼転がし」を進みます。岩の上はびっしり緑色の苔が生えていてツルツルです。紅一点のHさんはさすが岐阜百山で修行を積まれているだけあって比丘尼よりもステージが上でした。転びません。500mはあったでしょうか⾧いツルツルの岩の直登りの後に山頂到着。ここにも立派な奥の宮とお堂がありました。
高齢者チームと合流した後、山頂直下の展望が開けた場所でランチです。滋賀県方面からも多くの登山者がいました。残念ながら白山は見えませんでした。下りも悪路で非常に気を使います。順回路もジグザグの痩せたトラバース道です。麓に降りると鳥のさえずりが。日野神社に全員無事に到着するとなんと福井支部の女性が待っていてくださるではありませんか。お接待でアイスの差し入れをいただき生き返りました。感謝です。
あれだけのお堂などがあり多くの登山者がありながら敢えて道は整備せずにしているのが修行の山なのでしょうか。ツルツルが大変印象に残った山行でした。来年の大河ドラマ紫式部の「光る君へ」で紹介されるかも。
[日 時] 2023 年 7 月 2 日(日)
[登山 口]日野神社(平吹)
[コースタイム] 9:04 日野山登山口駐車場-10:19 室堂-11:16 奥の院-11:52~12:30 山頂- 12:29 荒谷・萱谷コース分岐-
14:09 駐車場
[ヒヤリハット] 下りにスマホをポケットに入れていたら、画面が足にあたって YAMAPがアンインストールされてしまいました。さらに、スパッツの紐が解けたので注意散漫になり倒木をまたぐときに足を滑らせてしまいました。大事には至らなかったですがきちんと一度止まって整えるべきだったのでしょうね。
[記 録 者] 藤澤哲郎
[写 真]山本善貴