2024/04/14 古道プロジェクト 富士見台と古代東山道
山行報告書
[カテゴリー] 古代東山道
[山 名] 神坂峠と富士見台
[日 時] 2024年4月14日(日)
[登 山 口] 神坂神社
[参 加 者] 総勢 22名
[コースタイム] 7:15神坂神社
8:47 富士見台高原口
9:06 一本立
9:40/9:50 萬岳荘
9:55/10:00 神坂峠
10:30 神坂小屋
10:50/11:20 富士見台高原
11:45 神坂山
12:00/12:05 萬岳荘
13:40 神坂神社
[報 告]
園原ICを出て、園原川沿いに上流へ進む。園原の里は、あちこちで桜の花が満開で、その花が朝日に照らされていて、心が浮き立ってきた。
神坂神社に着くと、そこは打って変わり巨木が林立し、厳かな雰囲気に包まれていた。辺りには、万葉集などの歌碑が数体あった。昔から知られた神社だそう。歴史を感じる。石段を登り神坂神社に詣でると、右隣にはご神体である日本杉(ヤマトスギ)の巨木、また周りには栃ノ木の巨木が数本あった。なんと日本杉は樹齢2000年を超すそうである。きっと様々な旅人を見守ってきたのであろう。
まずは、神社の左側の園原川沿いのしっかりした歩道を行く。行きは、ブナコースを進む。1時間ほどで大きな柵があり、そこからはいよいよ山道である。緩やかな登りで落ち葉があり、とても歩きやすかった。所々でイワウチワが咲いていた。高度を上げていくとカラマツ林と笹原の明るい尾根道で、木々の間から時折、恵那山が見えて、気分爽快になる。さらに高度を上げていくと登山道の両側にバイカオウレンが咲き乱れていた。まるで、バイカオウレンの絨毯を敷き詰めたようであった。皆、写真を撮るのに忙しい。バイカオウレンの小道を過ぎると直ぐに萬岳荘だった。まだ休業中でトイレは冬用の一つだけ使用できた。
そこから、神坂峠に向かう。神坂峠には立派な石碑が立っている。この峠は、今でこそ道路ができて、簡単に車で行けるが、昔は東山道の中で最大の難所だったらしい。そこからは、雑木林の中の道を通り、富士見台を目指す。20分ほど歩くを目の前に笹原の富士見台高原が広がる。青空のもとに広がる笹原の風景。何度見ても、この景色は素晴らしい。特に、今回は天気がよく、色彩が冴える。
山頂に着くと、霞んではいるものの、お約束の大展望!北、中央、南アルプスに恵那山、ぐるりと360度見渡せた。そこで、昼食をとり、神坂山に行くことにする。神坂山の辺りは笹か深く、足元が分かりにくかった。三角点にタッチし、直ぐに下山する。
萬岳荘で小休止し、帰りはカラマツコースを行く。カラマツコースは「急勾配で一気に下山」と、案内板にあったが、それほど心配するほどではなかった。
神坂神社に下山後、麓に残る東山道の約1.5kmのハイキングコースを歩くことにする。暮白の滝を眺める滝見台(皿投げ祈願)まで車で移動し、そこから田んぼのあぜ道を通りながら、それぞれに伝説が言い伝えられている「朝日松」や「姿見の池」「駒つなぎの桜」を見て、園原ビジターセンター「ははきぎ館」へ着いた。このははきぎは、源氏物語の「帚木」にも関係があるらしい。今回は、つくづく歴史を感じる山行であった。今まで何も知らずに簡単に登っていた神坂峠・富士見台に対する見方が変わったように思う。
[ヒヤリハット] 特に無し
[記 録 者] 日比野容子
[写 真] 日比野容子
神坂神社